納経帳 or 朱印帳 遍路で最も大事にしないといけない物。 各寺で納経をし、その証明としてもらうことができる。 一つの寺で一つ。手書きで書いてもらう。 これを書いてもらうために遍路をすると言っても過言ではない。 書いてもらうのも実は有料。 といっても遍路のあとに残る記録はこれしか無いので、たとえ貧乏遍路をしようと思っても、これは必要経費だと考えて、納経帳自体も良い物を買った方が良い。 安い朱印帳のタイプを買ってしまって少し後悔した。 雨に濡れないようにジップロックのような物に入れておくと良い。 二周目からは判を重ねて押してもらうことになる。 何周もすればページは真っ赤に染まる。 |
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白衣 遍路の代表的衣装。 遍路が遍路だとこれで周りから認識されるようになる。 他の衣類も白にまとめることができるが、最低限の要素として白衣だけを身につけることにした。 汗や汚れが付けば目立つ。 起源は死装束と言われる。 遍路はもともと命がけで行われた。 遍路の衣装には、この他に 輪袈裟…旅用の袈裟の簡略版。 笈摺(おいずる)…朱印を押してもらうための装飾的な上着。 がある。 |
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笠 遠くからでも遍路だと分かるアイテム。 梵字の方を前にしてかぶる。 笠との間にバンダナや手ぬぐいを挟むと痛くない。 遍路としての道具以前に笠は旅に便利だということを感じた。 夏の直射日光を遮り、頭とのスキマに風も通り涼しい。 少々の雨なら濡れることもない。 野外で寝るときに光を遮ることもできた。 昔の知恵はすばらしい。 値段はピンキリ。 これは良い方の笠だと思う。 遍路を何周もすれば、おむすびマンみたいな網代笠もつけることができる。 |
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金剛杖 遍路のパートナー。 お大師様の分身と考えられ、宿に入ったりしたら一番に杖を休ませる。 また、分身なので刃物を当ててはいけない。 元は白衣同じく、死んだ時の卒塔婆代わり。 上部の溝の入った部分は、袋を被せないと縁起が悪いそうだが、明らかに持ちにくかったので外して使用していた。 鈴などをつけると楽しい。 持っていると邪魔なときもあるが、やっぱりあると便利。 物干し竿から野犬の威嚇にも使える。 最後のお寺で供養してもらうと良いそうだが、私は持って帰ってきた。 電車の中などでの忘れ物注意!!(一度忘れて無くしてしまった) |
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納め札 各寺で、本堂と大師堂にそれぞれ納める。 日付名前を書く。 住所はだいたいで良い(悪用されるケースが有るらしい)。 寺で納める以外にも、遍路の道々で親切にしてもらった人に渡したり、遍路向けの格安の宿で壁に貼ったり、遍路同士で名刺のように使ったりする。 中には納め札を集める人もいる。 有名な善根宿の壁は納め札でビッシリ埋め尽くされている。 遍路を何周もすることで札の色を変えても良い。 たまに見かける錦の札が最上位。 200枚綴りで割と安い。 |
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経本 読経を行う際に利用する。 唱えるお経はいろいろあるが、とりあえず般若心経と真言を唱えれば最低限大丈夫。 増やせば増える。 一寺につき二回唱えるので、般若心経でもいつのまにか暗唱できるようになる。 しかし、読経ではあくまでも読んで唱えると良いそうだ。 |
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山野袋 遍路の道具を入れる袋。 ロウソクや線香、ライター、納経帳、納め札、小銭などを入れておく。 無くても全く問題ないが、歩き遍路では重たいザックとは分離して遍路道具を持ち運べるので楽。 |
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地図 遍路のバイブル。 地図は無くても、様々な団体や個人の作った道しるべがたくさんあるので、一応は迷わない。 しかし、万が一道に迷ったりした時や、今後の予定を建てるには地図は必要。 中でもへんろみち保存協力会の地図は評判が高い。 版が新しい物を買ったほうが良い。 レイアウトが見やすくなっている。 |