有象無象log

2012/10/17 広島大学〜広島市〜呉市〜広島大学 85km歩行

広島大学を出発

今回は前回の反省を踏まえ準備は万端だ
まず、防寒着。
夜の海沿いは寒いということが分かったのでジャンパーと手袋を用意した。

それと蛍光たすき。
夜の道はトラックが多い。轢かれたら一巻の終わりである。

最後にサポーター。
自分は右足首が長時間歩くと痛くなる。
バンテリンのサポーターを購入し、着用した。

これから広島市のバルト11へ向かう
広島大学付近は、よく田舎だ田舎だと言われる
自分にしてみれば十分に都会だと思うが、一歩抜けたところで一気に視界が開けるのには確かに驚く。

稲刈りの済んだ田んぼが一面に広がっている
県道67号線を北上

稲を刈った後の田んぼがまっさらで、
広島では稲干しはしないのだろうか
と思ったが、少数だが稲干しをしている田んぼもあって安心する。
確かに機械で乾燥させる方が効率的ではある。
車道の真ん中に石が落ちている
と思ったが、それはカメであった。

このままでは車に轢かれてしまうので拾って近くの水場に放すことにした。
行く道沿いに池があったと思いだして歩く。

最初はおとなしかったが、だんだんと暴れるようになり、手が爪で引っかかれて痛い。

カメはほうっておいても何故か水場を見つけたどり着くことができるというが、それを観察するほどの余裕は無かった。
サギがたくさんおる
七ツ池にカメを放す

今までに飼った何匹かのカメを思い出した
その全員の名前がカメ吉だった
理由は分からない

結構な寄り道になった
後から思うとなんと悠長なことができたと思う
八本松駅に到着
道沿いにサークルKサンクスを発見
実はこの時初めてサークルKサンクスなる店舗を見た

自分の出身地域にはサークルKサンクスは進出してないので…
尾道に行くときも思ったのだが
市と市をつなぐような道路は、徒歩による利用を想定していない

大型車がすぐ脇を走る道路にもろくな歩道がない
おまけにカーブも多いときたから視界も悪い
これは身の危険を感じた

車両の細かい破片と生花が添えておいてある、とか
すっかり黒ずんだ人形がおいてある、とか
ほんとやめてほしい
広島市に突入

出発から約2時間

道路脇には瀬野川が流れている
進むにつれて次第に川幅が広がっていく
聖書
罪を悔い改めよ

これも初めて見た
こういうの見ると アホだなぁ と思う
瀬野駅を通過
同じような家がずらーっと建ち並んでいる
国道と山陽線に沿った住宅街

広島市のベットタウンになっているのかなと考える
人付き合いが大変そうだ
瀬野川にかかる橋から夕焼け
今回の歩行で一番いい写真
あんなに小さかった瀬野川もこんなに大きくなった

この後、住宅街の小道に突入
今どこを歩いているのかわからなくなり迷った
遠回りでも確実な道をと思い結局引き返す
海田市駅を通過
もう夜になってしまった
ようやく一つ目の目的地、広島バルト11に到着
家で準備した弁当をを夕食に食べる
粗塩だけのおにぎりがうまい
保温マグに入れた梅干しスープがうまい
おやつに90円の今川焼きを買って食べる
熱々で甘くてうまかった
神々しい…
はるばるここまで来て何を観たかといえば
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語』

いや面白かった
そもそも映画を見る事自体が数年ぶり
視界いっぱいのスクリーンが新鮮でした

ということで日付をまたいだわけですが
ここから呉市に向かいます
あほか
呉市に突入
地図を見ずに道路標識だけ見ていたら、いつのまにか海沿いを歩いてた
本当は山道を歩くはずだったのだが…

途中のパーキングエリアで自販機のアイスを食べた
疲れ+真夜中+PAの環境補正でアイスは美味しく感じた
呉駅を通過
もうすっかり朝になった
二つ目の目的地
メロンパン本店に到着

呉市の美味しい物をネットで検索した結果見つけたところ
なんでも呉市でのメロンパンといえばコレらしい
これが問題のメロンパン
通常のメロンパンと同じようにクッキー生地が上にのっていることは共通している
しかし、その形は紡錘形をしており中にはメロンクリームが入っている

このメロンクリームがこれでもか!これでもか!と入っていてズシリと思い
ベンチに座り、朝ごはんとして食べる
正直、また食べたい気はしなかった
しかし、食べている間に前を通る人通る人が皆このメロンパン屋の袋を持っている
地域の人に愛されている店なのだろう

おみやげにもう一つ購入し出発
呉を出発して東広島、広島大学に向かう
今度は黒瀬川を北上していく
川では何人かが網を持って何かしていた
貝か何かが採れるのかもしれない

このあたりは急峻で小さい山がいくつも立っている
写真のような崖もある
そのためか、岩石を扱う工場も幾つも立ち並んでいた

さすがに疲れてバス停のベンチで1時間ほど仮眠
寒い
水分補給に立ち寄った自販機で
プルタブの募集を呼びかける郷原中学校のポスター

プルタブが車椅子と交換できるというのはデマカセではなかったのか…
心意気は素晴らしいが、その手段は正しいのか?
とモヤモヤした気分になる
ようやく東広島市に突入
前回の尾道50kmでは筋肉の痛みが辛かったが、今回は足の裏が辛い
もう足の裏が長時間の負荷に耐え切れなくなっていく

しかも今回は、前回のダメだったら近くの駅から帰ればいいや。というのがあったが
今回は歩かないと帰り着けない

いくらつらかろうと歩かないと帰れない
しかし、つらい…

もう1kmごとに休憩した
ようやく広島大学に到着
28時間の旅はおわり
家に帰って、風呂に入って、飯食って寝ました

ただ、これだけしても85km
100kmに届かないという絶望を感じた





おまけ
一週間後の10月13日は、まどマギの後編を観るために自転車で行ってきました
フィルムも貰えました
広島大学からバルト11まで2時間ちょっと
やっぱり、自転車は楽です

おしまい