有象無象log

2012/09/26 西条〜尾道 50km歩行

西条駅を出発

なぜこんなことになったのか
もちろん事前の体調管理もトレーニングも何もない
ほんの数時間前に考えついたことをそのまま行動に移してみた
歩けるところまで歩いてみよう
とりあえず尾道まで
西高屋駅を通過
この時点でなんか足首が痛くなりはじめる
自分大丈夫か
ほんとにこの先行けんのか
帰るなら今だぞ
とか思いながら通過する
白石駅を通過
もうあまり人を見なくなる
時々高校生ぐらいの人が横を通り過ぎる
出発の直前に買った懐中電灯がものすごい役に立った
これが無ければ危なかっただろうし、死んでたかも
イヤホンではアルバトロシクスの曲を流して聞いていた
東広島市河内町到達
ようやく隣の地区へ
河内インター入り口の近くのセブンで休憩
なんか休憩せんとちょっときつかった
事前に買っておいたメロンパンをひとつ食べる
このあと自動車道の入口付近 それってもうほぼ自動車道じゃん
みたいなとこを歩くことになって怖かった
ちゃんと計画は立てておくことが大事
三原市に突入
この付近では広島空港があるので飛ぶ飛行機がすごい近い
それと道の途中で現れる
超巨大な赤い橋みたいだけどでも橋じゃないあれ
そんな構造物を夜に初めて見たときの恐怖感はUFOを見た時のそれに近い
(空港の進入灯だそうですhttp://www.home-tv.co.jp/entame/gimon/10906/index1.html)
ここあたりから人気ゼロゾーンに
なんかCD落ちてる
とか思ったらAVだった
道でAV拾うとかほんとにあんのか
とか思いながら捨てる
趣向ではなかった
どうやら21kmは歩いたようだ…
PAで一休み
山道の孤独を抜けて怖かった

虫の死骸があった
寒い
国道2号に合流
ここまでの山道での開放感は半端無かった
国道はやはり車が多い
特に深夜だからトラックが多い というか全部トラック
日本の経済動いてるなと思いながら一旦休憩
東広島まで36kmの標識
歩き始めてから7時間
とりあえず時速5kmは維持していることを確認

道路工事のおっさんたち
深夜で車なんてひとつも通らないところもヨロヨロの歩行者にちゃんと交通整理してくれてありがたい

聞いてた曲はアルバトロシクスは全部聞き終えてGirlsDeadMonsterに
ガルデモは聞いてて元気出る
がんばろうと感じる
糸崎駅を通過
近くのコンビニで30分の休憩
コンクリが冷たい 風が冷たい
半袖で来たことを後悔しはじめる
筋肉の痛みも半端なくなってきた
休憩後に歩き始めた時のふくらはぎの痛みが凄まじい
右足首の痛みも慢性的に

ただの植え込みや土の露出面がとても居心地良さそうに見えてくる
あ、ここならちょっと寝れそう とか
あそこの軒先とか言ったらそこで寝ていいもんなのかな とか
ベンチの設置してあるバス停のありがたみを最高に感じる
ふと雨が降った時のための合羽をリュックに入れていたことに気づき羽織る
いくらかましになった

しばらくしたら海沿いの道に
だけど真夜中に海は真っ暗で見えない
波の音だけがする
ようやく尾道市に突入
長かった三原
そろそろ空が白みかけていく
道路沿いの線路を貨物列車がいくつも走っていく
そしてそれが長い長い 何両くっついてんだ
セブンで熱い缶コーヒーを購入 うまい
空が白み始める…
何故にデゴイチ
尾道と何か関係あるのだろうか
御来光
港の朝 というものを初めて見た
年配の人がよく散歩していた
ほかにも仕出しを始める弁当屋やパン屋の姿も見た
高校や役所が海沿いある
窓から海が見えるなんてすごいな
と内陸部で育った自分は思う
尾道駅到着!
時速5kmなら本来10時間あればついたはず
でも結局かかったのは13時間
もう足が痛くて 駅内のベンチで2時間ぐらいぐったりとする
尾道駅はでっかくて 目の前は海で 活気もあって良い駅だった

そういえば『かみちゅ! 』は尾道だったな
神社はどれがモデルだろう…
いやもうわかんないし
またいつか来るしいいか

と思ってもう帰ろうと思った
帰ってから姉にせめてラーメンぐらい食ってくればよかったのにと言われた
またいつか来るからその時でいいのだ
山陽本線を電車で西条まで帰る
13時間かけた道のりを電車は1時間ちょっとで帰してしまう
すばらしく便利だと思う

今回長距離歩いてみて なんだか長距離に興味がでた
今度はしっかりトレーニングしてから試したい
100km歩行もいいかもしれない
マラソンに出るのもいいかもしれない

調べれば毎年6月ぐらいにしまなみ海道を100km走る
というものがあるようだ
それはなかなかに楽しそうだ

おしまい